服喪期間は人それぞれ

昔から忌中期間と喪中期間とがある。忌中は神道により、50日間とされている。仏教でも四十九日法要があり、忌明けとされている。忌中期間は、あらゆるハレから離れ、神棚には半紙のような紙を貼り、ふさぐ。喪中は昔は決められていたが、戦後は無くなったと聞いている。

喪中ハガキなどがあるが、忌明けが済めば、通常は規制される事はなかったはず。いまは一般的に、その年の年賀ハガキは、喪中ハガキと成るようだ。

喪中は、奈良時代にはあったそうだ。当時は期間は決められていたようだが、これは悲しみを癒す期間だと思う。妻を亡くした場合は90日間、約3ヶ月間。夫の場合は、13ヶ月間だそうだ。大概は夫の方が先に亡くなるので、年末は喪中になると言う事か。昔の習わしとはいえ、男女の差は大きいように思う。

喪中は亡くなった人に対しての、悲しみを癒す期間だ。

カアさんが亡くなり、今度の日曜日が百か日に成る。妻の場合の忌中期間は20日、喪中は90日だそうだ。仏教の法要としては、7月28日で終わる。昔流の習わしでも、8月8日には自由になる。が、人の悲しみはそれ程簡単なものではない。

気分転換に旅行に行けとか、趣味を持てとか、仕事を探せとかいう。そんな事で悲しみは消えるものではない。突然、悲しみは湧いてくるものだ。突然、涙はこみ上げてくるものだ。突然、カアさんの笑顔や、仕草を思い出し、病院での短い二人だけの生活を思い出す。

一生懸命に、カアさんを忘れようとするが、逆に思い出してしまう。一生懸命に、カアさんの嫌いな面を思い出そうとする。嫌な所は沢山ある。いつも実家の事ばかりを優先して、こちらの家族は後回しにされる。全てが実家優先だった・・・、自分の親の事が優先だった・・・、それが、いかにカアさんを苦しめてきていたのか、幼い頃からその様に育てられて、そういう悲しみが更に倍増されてしまう。

既に先がないと分かってから、痛みや苦しみから解放されて、ジッと見詰めて微笑んでいた。たった10ヶ月間の、二人だけの病室での生活だが、やっと真の夫婦として、心から一つになれたと感じた。35年以上も経って、やっと真の夫婦になれた。そして、直ぐに別れる事になった、永遠に。

そんなカアさんの事、わずかな喪中期間で忘れる事など出来ない。何年経っても、決して忘れる事は出来ないだろう。

好きな人を手に入れ、愛を感じられるようになり、これからという時に突然去ってしまった。カアさんとの期間は、わずか1年間のようだが、この1年が自分の人生の全てであり、この期間の為に生まれてきたようなものだ。そんな大事な人を失い、決められて期間で忘れる事など出来ない。

旅行に行っても、趣味を探しても、何をしていても、カアさんの事が頭から離れない。悲しみの期間は、決して人に寄って決められるものではない。

仲の良かった夫婦は、百か日までに先に逝った者が呼びに来るそうだ。そして、来世で再び仲の良い夫婦として暮らせるそうだ。あと一週間、カアさんが呼びに来る事を待ってる。来世では、もうあの親の事は忘れて、本当の夫婦二人だけの生活をしたい。いつまでも仲良く、二人で暮らしたい。

きっと来てくれると信じて、待ってる。

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